2025年、GTX 1660はまだ戦えるのか? 現役ゲーマーが徹底検証!
皆さん、こんにちは! ゲーム大好き、PCパーツウォッチャーの「ガジェッターK」です。
今日は、数年前のミドルレンジGPUながら、そのコストパフォーマンスの高さで一世を風靡したNVIDIA GeForce GTX 1660について、2025年現在の視点から徹底的に掘り下げていきたいと思います。
「今からPCを組むなら、GTX 1660は選択肢に入るのか?」 「すでにGTX 1660を使っているけど、そろそろ限界?」
そんな疑問をお持ちの方、必見です! 性能比較から実際の使用感、そして将来性まで、GTX 1660の”今”を余すことなくお伝えします。
1. GTX 1660、その基本性能を改めてチェック!
まずは、GTX 1660の基本的なスペックを振り返ってみましょう。
GTX 1660は、2019年3月にNVIDIAから発売されたGPUです。Turingアーキテクチャを採用し、リアルタイムレイトレーシングには対応していませんが、CUDAコア数1408基、ブーストクロック最大1785MHz、GDDR5メモリ6GBというスペックは、当時のミドルレンジ帯において非常に魅力的なものでした。
特に、その消費電力の低さと発熱の少なさは特筆すべき点で、コンパクトなPCケースにも組み込みやすく、静音性の高いゲーミングPCを構築する上で重宝されました。
2. 2025年のゲームシーンでGTX 1660は「できること」「できないこと」
さて、本題です。約6年が経過した2025年のゲーミングシーンにおいて、GTX 1660はどこまで戦えるのでしょうか?
「できること」:まだまだ現役! フルHDゲーミングの守護神?
・eスポーツタイトルは快適動作! Apex Legends、VALORANT、Fortnite、レインボーシックス シージといったeスポーツ系の人気タイトルであれば、フルHD(1920×1080)解像度、中〜高設定で60fps以上を安定して出すことができます。特にVALORANTのような軽量なタイトルであれば、高リフレッシュレートモニターと組み合わせることで、144fpsオーバーも十分に狙えます。
・数年前のAAAタイトルも設定次第で楽しめる! Cyberpunk 2077のような超重量級タイトルは厳しいですが、発売から数年が経過したFallout 4、Grand Theft Auto V、The Witcher 3: Wild HuntといったAAAタイトルであれば、設定を調整することでフルHD環境でそこそこ快適にプレイできます。グラフィック設定を「中」〜「高」あたりに落とすことで、安定したフレームレートを維持できるでしょう。
・動画視聴・編集、一般的なオフィス作業は余裕! YouTubeやNetflixでの動画視聴、PhotoshopやPremiere Proでの軽度な画像・動画編集、WordやExcelを使ったオフィス作業などは、GTX 1660にとっては全く問題ありません。複数アプリケーションの同時起動もスムーズに行えるでしょう。
・VRコンテンツも一部対応可能! Valve IndexやOculus Quest 2といったVRヘッドセットと組み合わせて、VRChatのような比較的軽量なVRコンテンツであれば、設定を調整することで楽しむことができます。ただし、VRはGPUへの負荷が高いため、最新の重量級VRゲームは厳しいでしょう。
「できないこと」:2025年の最新技術には限界も
・最新AAAタイトルの高設定での快適プレイは困難 2025年現在、続々と登場している最新のAAAタイトル、特にPath TracingやDLSS 3.5などの最新技術を盛り込んだゲームでは、GTX 1660では高設定での快適なプレイは非常に困難です。フレームレートが大幅に低下したり、カクつきが発生したりする可能性が高いです。
・リアルタイムレイトレーシングには非対応 GTX 1660はTuringアーキテクチャですが、RTコアを搭載していないため、リアルタイムレイトレーシングには対応していません。光の表現が重要なゲームでは、RTXシリーズのGPUと比較して見劣りしてしまうのは避けられません。
・高解像度(WQHD/4K)ゲーミングは力不足 フルHDでのゲーミングは可能ですが、WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)といった高解像度でのゲーミングは、GTX 1660にとっては荷が重すぎます。フレームレートが極端に低下し、快適なプレイは望めません。
・AI推論や機械学習には不向き 近年注目されているAI推論や機械学習といった分野では、RTXシリーズのTensorコアや、より高性能なGPUが求められます。GTX 1660では、これらの用途には力不足と言わざるを得ません。
3. GTX 1660と相性の良いパーツ構成:2025年版ミドルレンジPCを組むなら?
もし今からGTX 1660を搭載したPCを組む、あるいは既存のPCをアップグレードするとして、どのようなパーツ構成が良いのでしょうか。コストパフォーマンスを重視した構成を考えてみました。
CPU:コスパ重視のIntel Core i5またはAMD Ryzen 5
GTX 1660の性能を最大限に引き出すには、CPUのボトルネックを避けることが重要です。最新世代のミドルレンジCPUであれば十分な性能を発揮できます。
- Intelの場合: Core i5-12400F/13400F/14400Fあたりが最適です。内蔵GPUなしのF付きモデルを選べば、コストを抑えられます。
- AMDの場合: Ryzen 5 5600/7600あたりがおすすめです。特にRyzen 5 5600は、マザーボードやメモリを含めても非常にコストパフォーマンスに優れています。
マザーボード:必要十分な機能を持つBシリーズチップセット
CPUに合わせて、Bシリーズのチップセットを搭載したマザーボードを選びましょう。
- Intelの場合: B660/B760チップセット搭載のマザーボード。
- AMDの場合: B550/B650チップセット搭載のマザーボード。
M.2 NVMe SSDスロットが複数あるものや、必要なUSBポート数があるかなどを確認して選びましょう。
メモリ:16GBが最低ライン、可能なら32GB
ゲーミングPCとしては、DDR4-3200MHzまたはDDR5-5200MHz以上の16GB(8GBx2枚)が最低ラインです。最近のゲームはメモリ消費量が増えているため、可能であれば32GB(16GBx2枚)にすることで、より快適なゲーム体験が得られます。
ストレージ:M.2 NVMe SSD 1TBは必須!
OSやゲームの起動速度に大きく影響するため、M.2 NVMe SSDは必須です。容量は最低でも1TBを選びましょう。複数のゲームをインストールするなら、2TB以上あると安心です。
電源ユニット:550W〜650Wで十分
GTX 1660の消費電力は低いため、電源ユニットは550W〜650Wで十分です。80 PLUS BRONZE以上の認証を受けているものを選ぶと、効率が良く、安定した電力を供給してくれます。
PCケース:エアフロー重視で
適切なエアフローを確保できるPCケースを選びましょう。最近のケースはデザインも豊富なので、好みに合わせて選べます。
4. GTX 1660の将来性と今後の展望:どこまで使える?
2025年現在、GTX 1660はフルHDゲーミングの「入り口」としてはまだ機能するものの、将来性という点では厳しいと言わざるを得ません。
今後登場するゲームは、レイトレーシングやAIアップスケーリング技術(DLSS/FSR)の採用がますます進むでしょう。GTX 1660はこれらの技術に対応できないため、最新タイトルで快適なプレイを続けることは難しくなります。
また、グラフィックメモリ(VRAM)6GBという容量も、AAAタイトルでは不足気味になってきています。テクスチャが高精細化するにつれて、VRAMの消費量も増大しており、フレームレートの低下やカクつきの原因となる可能性があります。
結論として、GTX 1660は「今あるPCで、設定を調整しながらフルHDで遊びたい」というニーズには応えられますが、「これから数年間、最新ゲームを快適に遊びたい」というのであれば、より高性能なGPUへの乗り換えを検討する時期に来ていると言えるでしょう。
5. 実際にGTX 1660を使っている人の声
ここで、実際にGTX 1660を現在も使用しているユーザーの声を聞いてみましょう。SNSや掲示板などから、いくつか抜粋してご紹介します。
- 「Apex LegendsとVALORANTしかやらないから、GTX 1660で全く不満なし。コスパ最強だよ。」(20代男性・社会人)
- 「Cyberpunk 2077は設定落とせば動くけど、やっぱり最新のRTXには見劣りするね。でもサブPCなら十分。」(30代男性・会社員)
- 「動画編集には使ってるけど、最近のDaVinci Resolveだとちょっと重く感じる時があるかな。AI系の機能は全然使えない。」(20代女性・大学生)
- 「中古で安く手に入れたから満足。とりあえずゲームしたいって人には全然アリだと思う。」(10代男性・高校生)
- 「もうちょっと新しいグラボに買い替えたいけど、今の価格が高すぎてね…。もうしばらくGTX 1660で粘るしかないかな。」(40代男性・自営業)
やはり、主にeスポーツタイトルや数年前のゲームをプレイするユーザーからは「十分使える」という声が多く聞かれました。一方で、最新のAAAタイトルやクリエイティブ用途では、性能の限界を感じているユーザーも少なくないようです。
6. まとめ:GTX 1660、2025年も「使える」けど「万能ではない」
ここまでGTX 1660について掘り下げてきましたが、結論として2025年においてもGTX 1660は「使える」GPUであると言えます。
しかし、「何でもできる万能なGPU」ではありません。
- フルHDゲーミングをメインに、eスポーツタイトルや数年前のAAAタイトルを楽しむなら、まだまだ現役で活躍できます。
- 最新のAAAタイトルを高設定で遊びたい、リアルタイムレイトレーシングを楽しみたい、高解像度でのゲーミングをしたい、AI関連の用途に使いたいという場合は、力不足です。
もしあなたがGTX 1660のPCを所有していて、上記の「できること」の範囲内で満足できるのであれば、すぐに買い替える必要はないでしょう。しかし、今後のゲームタイトルや技術トレンドを考えると、いずれはより高性能なGPUへのステップアップが必要になる時が来るはずです。
新規でPCを組む場合、GTX 1660をあえて選ぶ理由は、極限までコストを抑えたい場合や、特定の軽量タイトルのみをプレイする場合に限られるでしょう。同じ価格帯であれば、より新しい世代のGPUや、中古のRTX 20シリーズなどの方が、性能面や将来性において優位に立つ可能性があります。
GTX 1660は、確かにPCゲーミングの裾野を広げた名機であり、そのコストパフォーマンスの高さは今もなお評価されるべきものです。しかし、技術の進化は早く、その波に乗り遅れないためには、常に最新の情報をキャッチアップしていくことが重要ですね。
皆さんのPC選びの参考になれば幸いです! それでは、良きゲーミングライフを!