ゲーミングPCに30万も出すな！「型落ちCPU×最新最強GPU」のキメラ構成こそが2025年の正解だ

【2025年冬】RTX 5070搭載でこの価格はバグ？Ryzen 5700X構成が「コスパ最強」すぎて震える理由

「最新のゲームを最高画質で遊びたい。でも、PCパーツの高騰が止まらない……」

2025年の今、ゲーミングPC市場を見渡してため息をついている方は多いのではないでしょうか。次世代GPU「GeForce RTX 50シリーズ」が登場し、その圧倒的な性能に誰もが憧れています。しかし、最新のCPU（Ryzen 9000番台など）とセットで組まれたPCは、平気で30万円、40万円を超えてくるのが現実です。

「性能は欲しい。でも予算には限りがある」

そんなゲーマーの切実な願いに対する「ドスパラ」からの回答が、今回紹介するRyzen 7 5700X × RTX 5070 搭載モデルです。

一見すると、「え？ CPUが古くない？」と思うかもしれません。しかし、スペックを深掘りすればするほど、この構成が**「ゲーマーの心理を完璧に理解した、計算し尽くされた一台」**であることが分かります。

今回は、なぜこの「新旧ハイブリッド構成」が2025年の最適解なのか、そして**「絶対にやってはいけない買い方」**について、3000文字以上の長文で徹底的に解説します。

1. そもそも「RTX 5070」ってどれくらい凄いの？

まずは、このPCの主役であるグラフィックボード**「NVIDIA GeForce RTX 5070 (12GB GDDR7)」**について触れておきましょう。

結論から言えば、**「向こう3年は戦える、ミドルハイの絶対王者」**です。

■ 未知の領域へ誘う「GDDR7」メモリ

RTX 50シリーズの最大の特徴は、メモリ規格が従来のGDDR6/6Xから**「GDDR7」へと進化したことです。これにより、データの転送速度が劇的に向上しました。これが何に効くかと言うと、「高解像度・高負荷時の安定性」**です。

WQHD (2560×1440) 環境： ほぼ全ての最新ゲームで最高画質かつ144fps以上を狙えます。
4K (3840×2160) 環境： DLSS（AI超解像技術）を使えば、60fps〜100fpsでの快適なプレイが現実的になります。

■ AI性能のさらなる進化

RTX 5070は、単に映像が綺麗になるだけではありません。AI処理能力が飛躍的に向上しているため、ゲーム内でのフレーム生成技術（DLSS Frame Gen）がより自然になり、カクつきを感じさせません。また、Stable Diffusionなどの画像生成AIをローカルで動かす場合も、前世代のRTX 4070とは比べ物にならない速度で生成を完了させます。

つまり、このGPUさえ積んでおけば、最新のAAAタイトル（超大作ゲーム）である『モンスターハンターワイルズ』や『グランド・セフト・オートVI（予想）』などが発売されても、スペック不足に怯える必要がないのです。

2. なぜ今、あえて「Ryzen 7 5700X」なのか？

ここで最大の疑問。「なぜそんなすごいGPUに、数年前のCPUであるRyzen 7 5700Xを合わせるのか？」について解説します。

ここには、BTOメーカーの**「コストカットの美学」**があります。

■ 「ボトルネック」の正体を理解する

PCに詳しい人なら、「CPUが古いとGPUの足を引っ張る（ボトルネックになる）のでは？」と心配するでしょう。確かに、フルHD（1920×1080）の低画質設定で、VALORANTなどの軽いゲームを500fps出したい！という極端なシーンでは、最新のCPUに比べてフレームレートは落ちます。

しかし、WQHDや4Kの高画質設定で最新ゲームを遊ぶ場合、話は別です。画質を上げれば上げるほど、負荷はGPU（グラボ）に集中します。CPUの仕事は相対的に減るため、Ryzen 7 5700Xでも十分にRTX 5070の性能を引き出せるのです。

■ コスパのバケモノ、AM4プラットフォーム

Ryzen 7 5700Xは、「8コア16スレッド」という、現代のゲームでも十分通用するマルチコア性能を持っています。その上で、以下のようなメリットがあります。

CPU自体が安い： 最新CPUの半額以下で手に入ることが多い。
マザーボードが安い： 枯れた技術（AM4）なので、信頼性が高く安価。
発熱が少ない： 高価な水冷クーラーが不要。標準的な空冷ファンで冷やせる。

最新のRyzen 9000シリーズ搭載PCを買うと、CPUとマザーボードだけで+5万円〜8万円ほど価格が跳ね上がります。 「その差額を払って、ゲームのfpsが10%上がるのを取るか」 「その差額を節約して、RTX 5070という最強のエンジンを手に入れるか」

ドスパラは後者を選びました。予算を「ゲームの快適さに直結する部分（GPU）」に全振りする。これが、このPCが「賢い」と言われる理由です。

3. 【警告】このままカートに入れてはいけない！「致命的な弱点」

ここまで褒めちぎってきましたが、このPCをスペック表のまま購入するのは絶対にNGです。価格を極限まで抑えるために、いくつか「削られすぎている部分」があるからです。これを放置して買うと、届いてから1週間で後悔することになります。

■ 弱点①：ストレージ 500GB SSD（少なすぎる！）

これが最大の罠です。「500GBあれば十分でしょ？」と思っているなら、今のゲームの容量を知って驚愕するはずです。

Windows OS + 必須アプリ：約50〜60GB
Call of Duty 最新作：約150GB
Cyberpunk 2077：約100GB
FF14 などMMO：約80GB

お分かりでしょうか。OSを入れて、大型ゲームを2〜3本入れたらSSDはもう満タンです。 SSDは容量がギリギリになると、速度が低下し、寿命も縮みます。さらに、アップデートのたびに「空き容量が足りません」と言われ、泣く泣く他のゲームをアンインストールする羽目になります。

⇒【対策】カスタマイズで必ず「1TB」以上に増設してください。 予算が許すなら2TBが理想ですが、最低でも1TB（Gen4 NVMe）にしておかないと、ゲーミングPCとしての運用は厳しいです。

■ 弱点②：メモリ 16GB（今の時代、ギリギリ）

数年前までは「ゲームなら16GBで十分」と言われていました。しかし、2025年の最新ゲームは推奨スペックが「32GB」のタイトルも増えています。 RTX 5070という高性能なGPUを使っていても、メモリが不足すると、ゲーム中に一瞬画面が止まる「スタッター（カクつき）」が発生します。また、ゲームをしながらDiscordで通話をしたり、Chromeで攻略サイトを開いたり、YouTubeで配信を見たり……という「ながら作業」をすると、16GBではすぐに限界が来ます。

⇒【対策】「32GB (16GB×2)」への変更を強く推奨します。 後から自分で増設することも可能ですが、相性問題などのトラブルを避けるなら、最初から32GBにしておくのが一番の安牌です。

■ 弱点③：Wi-Fi（無線LAN）がない

このモデルはデスクトップPCの標準構成なので、無線LAN機能が内蔵されていません。 LANケーブルを挿せば問題ありませんが、自室にルーターがない場合や、配線が難しい場合は注意が必要です。

⇒【対策】必要ならカスタマイズで無線LANカードを追加するか、AmazonなどでUSBタイプのWi-Fiアダプターを購入しましょう。

4. 結論：このPCは「誰」が買うべきか？

以上のメリットとデメリットを踏まえて、この「Ryzen 7 5700X + RTX 5070」モデルが適しているのは以下のような人です。

✅ このPCを買うべき人（ターゲット層）

予算20万円前後（※）で、最強クラスのグラフィック性能が欲しい人。
- 最新CPU搭載機より数万円安いのに、ゲーム性能はほぼ同等を叩き出せます。
「4Kゲーミング」や「VR」に興味がある人。
- GPUパワーが全ての領域です。CPUの古さはハンデになりません。
見た目（ケース）よりも中身重視の実利派。
- ケースはシンプルな「X3-03 BK」です。七色に光るゲーミング感はありませんが、その分価格が抑えられています。
自分でカスタマイズ注文ができる人。
- 前述のSSDとメモリの増設さえ忘れなければ、最高の相棒になります。

❌ このPCを見送るべき人

動画編集や3Dレンダリングなど、CPUパワーを酷使する作業がメインの人。
- クリエイティブ用途なら、Ryzen 9 7900XやCore i7/i9などの最新CPU搭載モデルを選んだ方が、作業時間が短縮できます。
フルHD環境で、競技シーンレベルの360fps/500fpsを張り付きで出したい人。
- CPU負荷が極端に高い状況では、Ryzen 7 5700Xがボトルネックになる可能性があります。Ryzen 7 9800X3Dなどの最新ゲーミングCPU搭載機をおすすめします。