はじめに
2019年に登場した GeForce RTX 2070 Super(以下2070S)。
当時はハイミッド〜ハイエンドに位置するGPUで、コストパフォーマンスの高さから人気を博しました。
しかし、2025年の今はすでに6年落ち。ゲーミングPCを新しく組むとき、果たして今でも価値はあるのでしょうか?
本記事では、
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RTX 2070 Superの「今の性能」
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2025年における用途と限界
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購入するメリットとデメリット
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どんな人におすすめできるか
を、最新GPUとの比較も交えつつ分かりやすく解説します。
RTX 2070 Superの基本性能
まずはスペックを振り返っておきましょう。
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アーキテクチャ:Turing世代
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CUDAコア数:2560基
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VRAM:8GB GDDR6
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発売年:2019年
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当時の価格:499ドル
当時はRTX 2080に近い性能を持ち、フルHD〜WQHDゲーミングにおいては十分すぎるパワーでした。
2025年の実力:どの程度通用する?
フルHD(1080p)
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ほとんどの最新ゲームを快適にプレイ可能。
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eスポーツ系タイトルなら高フレームレートも狙えます。
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設定を「高」程度に抑えれば、いまでも現役クラス。
WQHD(1440p)
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タイトルによっては設定を下げる必要あり。
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レイトレーシングをONにすると厳しい場合が多い。
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DLSSを併用すればまだ十分戦えるレベル。
4K(2160p)
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ほぼ限界。最新AAAタイトルを4Kで快適に遊ぶのは不可能に近い。
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軽いゲームや古い作品なら動かせる程度。
最新GPUと比べると?
NVIDIAの新世代(RTX 40/50シリーズ)と比較すると、性能差は大きいです。
GPU | 世代 | 性能感(2070S比) | 価格帯(2025年) |
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RTX 2070 Super | Turing (2019) | 基準 | 中古2〜3万円前後 |
RTX 4070 Super | Ada (2024) | 約2〜2.5倍 | 8〜9万円 |
RTX 5070 / Ti | Blackwell (2025) | 最大5倍近く | 10万円〜 |
つまりコスパは良いが性能は古い、というのが現状です。
メリット(購入する意味)
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中古価格が安い
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中古市場で2〜3万円程度で入手可能。
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予算を抑えたい人には魅力的。
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1080pではまだ現役
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多くのゲームを快適にプレイ可能。
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eスポーツタイトル中心なら十分。
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DLSSに対応
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フレームレートを稼ぎやすい。
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少しでも寿命を延ばせる要素。
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デメリット(限界)
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VRAMが8GBと少ない
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最新ゲームでは10GB以上を推奨するケースも増加。
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レイトレーシング性能が弱い
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Turing世代は効率が悪く、画質とfpsの両立は難しい。
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将来性に乏しい
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新しい技術(DLSS 3や4)は対応せず。
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今後リリースされる大作ゲームでは動作が厳しくなる可能性大。
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中古ゆえのリスク
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マイニング用途で酷使されていた可能性。
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保証がない場合、故障リスクを背負うことになる。
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どんな人に向いている?
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予算をできるだけ抑えたい人
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1080pメインで遊ぶライトゲーマー
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中古でも気にならない人
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古めのゲームやeスポーツタイトル中心の人
逆に向いていない人
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1440p以上の高画質プレイを望む人
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最新技術を試したい人(DLSS 4、フレーム生成など)
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長期間使えるGPUを探している人
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中古品に抵抗がある人
結論:RTX 2070 Superは「条件付き」でアリ
2025年において、RTX 2070 Superはまだ「使える」GPUです。
ただしそれは、フルHD中心・コスト重視という条件付き。
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予算を抑えたい → 2070S中古はアリ
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長期的に使いたい → 最新の4070Sや5070Tiを推奨
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4Kや高画質重視 → 新世代ハイエンド必須
最後に
ゲーミングPCは「いま何をしたいか」によって最適解が変わります。
2070 Superは、安くそこそこ遊べる「割り切りGPU」。
最新ゲームを高設定で遊びたいなら、新世代GPUに投資する価値があります。
あなたがPCでやりたいことを基準に選んでみてくださいね。