マザーボード選びで失敗しない! ASUS, MSI, GIGABYTE, ASRock 主要4社の特徴とおすすめモデルを徹底比較【2025年】

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マザーボード選びで失敗しない! ASUS, MSI, GIGABYTE, ASRock 主要4社の特徴とおすすめモデルを徹底比較

PC自作を考えている皆さん、マザーボード選びで悩んでいませんか? CPUやグラフィックボードほど目立たないかもしれませんが、マザーボードはPC全体の安定性や拡張性を左右する非常に重要なパーツです。市場にはASUS、MSI、GIGABYTE、ASRockといった主要メーカーがあり、それぞれに強みと特徴があります。

この記事では、マザーボード選びに悩む皆さんのために、主要4社の特徴を徹底比較し、BIOSの使いやすさやサポート体制といった主観的な評価、さらには価格帯別のおすすめモデルまで詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたにぴったりのマザーボードがきっと見つかるはずです!

主要4社 マザーボードメーカーの特徴比較

まずは、各メーカーがどのような製品を手掛けているのか、その特徴を見ていきましょう。

ASUS (エイスース)

ASUSは、マザーボード市場においてトップシェアを誇るメーカーです。その人気の理由は、高品質かつ豊富なラインナップにあります。エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広い製品を取り揃え、どのようなユーザーのニーズにも応えることができます。

  • 特徴:
    • 高い品質と信頼性: 耐久性に優れ、長期間安定して動作する製品が多いです。
    • 豊富な機能と独自技術: AI Overclocking、Armoury Crateなど、独自のソフトウェアや機能が充実しており、使い勝手の良さが魅力です。
    • デザイン性: ROG(Republic of Gamers)シリーズに代表されるように、ゲーマー向けの洗練されたデザインのモデルが多く、見た目にもこだわりたいユーザーに人気です。
    • 価格帯: 全体的にやや高価な傾向にありますが、その分、機能や品質はトップクラスです。

MSI (エムエスアイ)

MSIは、ゲーミングPCパーツに特に力を入れているメーカーです。ゲーマー向けの機能が充実しており、高いパフォーマンスを求めるユーザーから支持されています。

  • 特徴:
    • ゲーミング性能: 高い電源フェーズ数や冷却性能、高速なネットワーク機能など、ゲーマーにとって魅力的な機能が豊富に搭載されています。
    • Dragon Center/MSI Center: システムの監視やチューニングを簡単に行える統合ソフトウェアが提供されており、初心者にも優しい設計です。
    • デザイン性: RGBライティングに対応したモデルも多く、ゲーミングPCの「見せる」要素も重視されています。
    • 価格帯: ASUSと同様に、高機能なモデルが多く、価格もそれなりにしますが、コストパフォーマンスに優れたモデルも存在します。

GIGABYTE (ギガバイト)

GIGABYTEは、高い耐久性と安定性を追求した製品が特徴のメーカーです。「Ultra Durable」シリーズに代表されるように、高品質なコンポーネントを使用し、長寿命な製品を提供しています。

  • 特徴:
    • 高い耐久性: 高品質なコンデンサや低抵抗MOSFETなど、耐久性を高めるための技術が随所に盛り込まれています。
    • 幅広いラインナップ: エントリーからハイエンドまで、あらゆる価格帯の製品を展開しており、選択肢が豊富です。
    • 独自機能: Smart Fan 6(高度なファン制御)やQ-Flash Plus(CPUなしでのBIOS更新)など、独自の便利な機能を搭載しているモデルも多いです。
    • 価格帯: 比較的バランスの取れた価格設定で、性能と価格のバランスを重視するユーザーにおすすめです。

ASRock (アスロック)

ASRockは、以前はコストパフォーマンス重視のイメージが強かったですが、近年ではユニークな機能と高いコストパフォーマンスを両立させた製品が増えてきています。

  • 特徴:
    • コストパフォーマンス: 同等の性能であれば、他のメーカーよりも安価に入手できるモデルが多いです。
    • ユニークな機能: 他社にはない独自の技術やコンセプトを持つ製品を投入することがあり、個性的なPCを構築したいユーザーに人気です。
    • シンプルなデザイン: 派手すぎない落ち着いたデザインのモデルが多く、幅広い層に受け入れられています。
    • 価格帯: エントリーモデルからミドルレンジにかけて、非常にコストパフォーマンスの高い製品が多く、予算を抑えたいユーザーに特におすすめです。

BIOSの使いやすさとサポート体制:主観レビュー

マザーボードを選ぶ上で、意外と見落としがちなのがBIOS(UEFI)の使いやすさやメーカーのサポート体制です。これらはPCのセットアップやトラブル時に大きく影響するため、非常に重要です。

BIOS (UEFI) の使いやすさ

BIOSはPCの根幹をなす設定画面であり、直感的で分かりやすい操作性が求められます。

  • ASUS:
    • 評価: ★★★★★
    • コメント: ASUSのBIOSは、非常に洗練されていて使いやすいです。初心者向けのEZ Modeと、詳細設定が可能なAdvanced Modeの切り替えがスムーズで、どの項目も整理されていて見つけやすいです。特にOC関連の設定項目は豊富で、OCを試したいユーザーにもおすすめです。GUIも美しく、ストレスなく操作できます。
  • MSI:
    • 評価: ★★★★☆
    • コメント: MSIのBIOSも非常に使いやすい部類に入ります。特にゲーミングマザーボードに搭載されている「Click BIOS」は、グラフィカルなインターフェースで直感的に操作できます。EZ ModeとAdvanced Modeの切り替えも容易で、基本的な設定からOCまで幅広いニーズに対応しています。項目によっては若干見つけにくいものもありますが、全体的には高評価です。
  • GIGABYTE:
    • 評価: ★★★★☆
    • コメント: GIGABYTEのBIOSも分かりやすい部類です。特に「Easy Mode」は、重要な情報が一目で分かり、初心者に優しい設計です。上級者向けの「Advanced Mode」では、詳細な設定が可能ですが、ASUSやMSIに比べると、若干UIが古く感じるかもしれません。しかし、機能的には全く問題なく、必要な設定はすべて行えます。
  • ASRock:
    • 評価: ★★★☆☆
    • コメント: ASRockのBIOSは、機能は豊富ですが、UIの洗練度ではASUSやMSIに一歩譲る印象です。項目がやや探しにくいと感じることもありますが、基本的な設定はもちろん、他社にはないユニークな設定項目も用意されています。慣れてしまえば問題なく使えますが、初めてPCを組む方には少し戸惑うかもしれません。

サポート体制

万が一のトラブルの際に頼りになるのがメーカーのサポートです。

  • ASUS:
    • 評価: ★★★★☆
    • コメント: サポート窓口は充実しており、電話、メール、チャットなど複数の方法で問い合わせが可能です。Webサイトの情報も豊富で、FAQやドライバーのダウンロードもスムーズに行えます。ただし、ユーザーが多いため、サポートの混雑状況によっては返答に時間がかかることもあります。
  • MSI:
    • 評価: ★★★★☆
    • コメント: ASUSと同様に、複数の問い合わせ方法が用意されており、比較的迅速な対応が期待できます。ゲーマー向けのコミュニティも活発で、ユーザー同士の情報交換も盛んです。Webサイトも分かりやすく、必要な情報にアクセスしやすいです。
  • GIGABYTE:
    • 評価: ★★★☆☆
    • コメント: サポート窓口は存在しますが、他社に比べてレスポンスが遅いと感じるユーザーもいるようです。Webサイトの日本語対応や情報の充実度も、ASUSやMSIには及ばない点がいくつか見られます。
  • ASRock:
    • 評価: ★★★☆☆
    • コメント: サポート体制は他社と比較するとやや手薄な印象です。しかし、近年は改善傾向にあり、日本の公式Twitterアカウントでの情報発信や、オンラインフォームからの問い合わせも可能です。海外のコミュニティでは活発に情報交換が行われています。

価格帯別ベストバイモデル紹介

ここからは、価格帯別に特におすすめのマザーボードを紹介していきます。CPUソケット(LGA1700:Intel第12世代以降、AM5:AMD Ryzen 7000番台以降)によって選べるチップセットが異なるため、ここでは一般的なPC自作で人気の高いIntelとAMDの両方から、おすすめのチップセットとそれに合わせたモデルを紹介します。

注意点: マザーボードの価格は変動します。ここで提示する価格帯はあくまで目安としてご参照ください。

〜2万円台:コストパフォーマンス重視のエントリーモデル

この価格帯では、基本的な機能を備えつつ、コストを抑えたいユーザーに最適です。

  • Intel向け(B760/B660チップセット):
    • ASUS PRIME B760M-A WIFI D4:
      • 特徴: 必要十分な機能と安定性を兼ね備えたASUSのエントリーモデル。Wi-Fi機能も搭載しており、無線LANが必要な場合に便利です。DDR4メモリ対応で、既存のメモリ資産を活かしたい方にもおすすめです。
      • 評価: 安定性と価格のバランスが良く、初めての自作PCに最適。
    • GIGABYTE B760M DS3H AX:
      • 特徴: Ultra Durable設計による高い耐久性が魅力。Wi-FiとBluetoothも搭載しており、拡張性も十分です。予算を抑えつつ、長く使えるマザーボードを探している方におすすめです。
      • 評価: コストを抑えつつも、信頼性と基本性能を重視したい方にぴったり。
  • AMD向け(B650チップセット):
    • ASRock B650M PG Riptide:
      • 特徴: ASRockらしいコストパフォーマンスに優れたモデル。高い電源フェーズ数と充実した冷却機構を備え、Ryzen 7000シリーズの性能を十分に引き出せます。Micro-ATXサイズで省スペースPCにも。
      • 評価: AMD環境でコスパの良いゲーミングPCを組みたい方に最適。
    • MSI PRO B650M-A WIFI:
      • 特徴: ビジネス用途にも適した安定性と信頼性の高いモデル。Wi-Fi 6E対応で高速な無線通信が可能です。一般的な用途であればこのモデルで十分な性能を発揮します。
      • 評価: 安定した動作とWi-Fi機能を求めるユーザーにおすすめ。

3万円〜4万円台:ミドルレンジのゲーミング/クリエイティブモデル

この価格帯では、ゲーミング性能やクリエイティブ用途での快適性を追求したモデルが増えてきます。

  • Intel向け(Z790/B760チップセット):
    • ASUS TUF GAMING Z790-PLUS WIFI:
      • 特徴: 優れた耐久性と安定性を誇るTUF GAMINGシリーズ。高負荷時でも安定した電源供給と冷却性能を発揮し、ゲーミングや動画編集などの重い作業も快適にこなせます。Wi-Fi 6E対応。
      • 評価: 安定したゲーミング性能と拡張性を求めるユーザーに最適。
    • MSI MAG B760 TOMAHAWK WIFI:
      • 特徴: 堅牢なVRM設計と充実したI/Oポートが特徴。高い冷却性能も持ち合わせているため、ハイエンドCPUとの組み合わせも安心です。デザインも人気が高く、迷ったらコレという選択肢にもなります。
      • 評価: 優れた冷却性能とデザイン性を求めるゲーマーにおすすめ。
  • AMD向け(B650E/X670チップセット):
    • GIGABYTE B650 AORUS ELITE AX:
      • 特徴: GIGABYTEのゲーミングブランドAORUSのミドルレンジモデル。高い電源フェーズ数と優れた冷却性能で、Ryzen 7000シリーズの性能を最大限に引き出します。デザインもスタイリッシュ。
      • 評価: AMDで安定したゲーミング環境を構築したい方に最適。
    • ASUS TUF GAMING B650-PLUS WIFI:
      • 特徴: ASUSの堅牢なTUF GAMINGシリーズのAMD向けモデル。耐久性と安定性に優れ、長時間のゲーミングセッションやクリエイティブ作業にも安心して使えます。Wi-Fi 6E対応。
      • 評価: AMDで信頼性の高いゲーミング環境を求めるユーザーに。

5万円以上:ハイエンドモデル

この価格帯は、最高のパフォーマンスと豊富な機能を求めるエンスージアスト向けのモデルです。

  • Intel向け(Z790チップセット):
    • ASUS ROG MAXIMUS Z790 HERO:
      • 特徴: ASUSのハイエンドゲーミングブランドROGの象徴的なモデル。最高の電源供給、冷却性能、拡張性を誇り、極限のオーバークロックにも対応します。最新技術を惜しみなく投入したフラッグシップモデルです。
      • 評価: 最高のパフォーマンスと究極の体験を求めるエンスージアスト向け。
    • MSI MPG Z790 CARBON WIFI:
      • 特徴: カーボン調のデザインが特徴的なMSIのハイエンドモデル。優れた冷却性能と安定性、そして豊富なM.2スロットなど、ストレージ拡張性も非常に高いです。ゲーミングはもちろん、クリエイティブワークにも最適。
      • 評価: 安定したハイエンド性能と豊富な拡張性を求めるユーザーに。
  • AMD向け(X670Eチップセット):
    • GIGABYTE X670E AORUS MASTER:
      • 特徴: GIGABYTEのAMD向けハイエンドモデル。高い電源フェーズ数と強力な冷却機構で、Ryzen 7000シリーズの性能を最大限に引き出します。次世代のPCIe 5.0対応M.2スロットも豊富です。
      • 評価: AMD環境で最高のパフォーマンスと拡張性を求めるユーザーに。
    • ASRock X670E Taichi:
      • 特徴: ASRockのフラッグシップモデルの一つ。ユニークなギアをモチーフにしたデザインと、非常に高い電源供給能力、そして豊富な拡張性を兼ね備えています。個性的なデザインと性能を両立させたい方に。
      • 評価: 性能とデザイン、そしてユニークさを求めるAMDユーザーに。

まとめ:あなたにぴったりのマザーボードを見つけよう

いかがでしたでしょうか? マザーボード選びは、PCの用途や予算、そして何を重視するかによって最適な選択肢が大きく変わります。

  • ASUS: 品質、機能、デザインの全てを高いレベルで求める方。特に、幅広いラインナップから自分に合ったモデルを選びたい方におすすめです。
  • MSI: ゲーミング性能と使いやすさを重視する方。直感的なBIOSと統合ソフトウェアで、初心者から上級者まで満足できるでしょう。
  • GIGABYTE: 高い耐久性と安定性を求める方。長く安定して使えるPCを組みたい方には最適です。
  • ASRock: コストパフォーマンスを重視しつつ、ユニークな機能も試したい方。予算を抑えつつも、しっかりとした性能のPCを組むことができます。

最終的な選択は、あなたのPCで何をしたいのか、どの程度の予算を考えているのかによって変わります。この記事が、あなたの理想のPCを構築するための一助となれば幸いです。

ぜひ、今回ご紹介した情報を参考に、あなたにとって最高の1枚を見つけて、快適なPCライフを楽しんでください!

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