【保存版】パソコンでよくあるトラブルとその原因・対処法を徹底解説

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パソコンを使っていると、突然動作が遅くなったり、画面が真っ暗になったり、思わぬトラブルに直面することがあります。こうした問題は初心者だけでなく、ある程度パソコンに慣れている人でも避けられないものです。

この記事では、パソコンでよくある代表的なトラブルの症状・原因・対処方法について、初心者にも分かりやすく丁寧に解説していきます。いざという時のために、ぜひブックマークしておきましょう。

1. パソコンの動作が遅い

症状

  • アプリの起動に時間がかかる

  • ファイルの読み書きが遅い

  • 起動直後から重い

  • マウスやキーボードの反応が鈍い

原因

  • メモリ不足

  • バックグラウンドでの常駐アプリの多さ

  • 不要なファイルの蓄積

  • ハードディスク(HDD)の劣化や断片化

  • ウイルスやマルウェア感染

対処法

  1. 不要なアプリをアンインストール
    使っていないアプリケーションを削除して、システムへの負担を軽減しましょう。

  2. スタートアップの整理
    Windowsでは「タスクマネージャー」→「スタートアップ」から、起動時に自動で起動するアプリを無効化できます。

  3. ディスククリーンアップ・最適化
    一時ファイルやキャッシュの削除、「ディスクの最適化」を定期的に行うことでHDDのパフォーマンスを保てます。

  4. メモリやSSDの増設
    ハード的な改善として、RAM(メモリ)やSSDへの換装も効果的です。

2. パソコンが起動しない・真っ暗なまま

症状

  • 電源を押しても無反応

  • 電源は入るが画面が表示されない

  • メーカーロゴの後に止まる

原因

  • バッテリーやACアダプタの不具合

  • 周辺機器による干渉

  • ハードディスクやOSの損傷

  • BIOS設定の誤り

対処法

  1. 電源リセット(放電)を行う
    ノートパソコンであればバッテリーを外し、電源を数十秒長押ししてから再度接続・起動します。

  2. 外部機器をすべて外す
    USB機器やSDカードが起動を妨げる場合があるため、最小構成で起動を試みましょう。

  3. セーフモードでの起動
    Windowsでは起動中に「F8」や「Shift+F8」を押してセーフモードを試します(Windows10以降では「電源ボタン→Shift+再起動」からアクセス可能)。

  4. BIOSの初期化
    BIOS(UEFI)設定での誤った設定をリセットすることで、正常に起動できることがあります。

3. ブルースクリーン(BSOD)が表示される

症状

  • 青い画面にエラーコードが表示されて突然再起動する

  • 頻繁に発生し、作業中にデータが失われる

原因

  • デバイスドライバの不整合

  • ハードウェア障害(メモリやHDDなど)

  • ソフトウェアの競合

  • ウイルス感染

対処法

  1. エラーコードの確認
    「0x0000007E」などのエラーコードを記録し、Microsoftのサポートページなどで原因を調べます。

  2. ドライバの更新
    グラフィックカードやチップセットなどのドライバが古い場合、メーカーの公式サイトから最新版をインストールしましょう。

  3. Windowsアップデートの確認
    最新のパッチが当たっているかを確認し、セキュリティホールを埋めます。

  4. メモリチェックを行う
    「Windowsメモリ診断」ツールなどを使い、メモリの物理的な不具合を検出します。

4. インターネットにつながらない

症状

  • Wi-Fiは接続済みなのにブラウザが開かない

  • 「接続が制限されています」と表示される

  • 有線LANでも通信できない

原因

  • ルーターやモデムの不具合

  • IPアドレスの競合

  • DNSの設定ミス

  • ドライバやOS側のネットワークエラー

対処法

  1. ルーターの再起動
    電源を抜いて数分待ってから再起動することで一時的なバグが解消されます。

  2. ネットワーク設定のリセット
    Windowsでは「設定」→「ネットワークとインターネット」→「ネットワークリセット」で初期状態に戻せます。

  3. IPアドレスを再取得
    コマンドプロンプトから

    bash
    ipconfig /release
    ipconfig /renew

    を実行すると、IPを再取得できます。

  4. ドライバの再インストール
    デバイスマネージャーからネットワークアダプタのドライバを削除し、再起動することで再認識させます。

5. ファンの音がうるさい・本体が熱い

症状

  • パソコンの底面が異常に熱くなる

  • ファンが常にフル稼働

  • 高負荷アプリを起動していないのに熱い

原因

  • ホコリの蓄積による排熱不足

  • サーマルペーストの劣化

  • バックグラウンドでの高負荷プロセス

  • 通気口の塞がり

対処法

  1. エアダスターで掃除する
    吸気口・排気口にたまったホコリを吹き飛ばすことで冷却性能を回復できます。

  2. 冷却パッドを使用する
    ノートパソコンの底面を冷やす外部装置を使えば、熱によるパフォーマンス低下を防げます。

  3. タスクマネージャーで負荷確認
    「Ctrl + Shift + Esc」で開き、CPUやメモリを多く使っているアプリを特定・終了しましょう。

  4. サーマルグリスの塗り直し(上級者向け)
    本体を分解してCPUとヒートシンクの間のグリスを塗り直すと、放熱性能が回復する場合があります。

以下に、パソコンのトラブル別チェックリストをわかりやすくまとめました。各トラブルに対して「確認すべき項目」をリスト化しているので、現象が起きたときに一つずつチェックして原因を絞り込めます。


💻 パソコンのトラブル別チェックリスト


🔹 1. パソコンの動作が遅い

☑ タスクマネージャーでCPU・メモリ使用率を確認
☑ スタートアップアプリが多すぎないか
☑ ディスク空き容量が少なくなっていないか
☑ セキュリティソフトのスキャンが走っていないか
☑ ウイルス・マルウェアスキャンを実行済みか
☑ HDDが劣化していないか(CrystalDiskInfoなどで確認)


🔹 2. 起動しない/画面が真っ暗

☑ ACアダプター・電源ケーブルが正しく接続されているか
☑ バッテリーを外して放電を試したか
☑ 外部機器(USB、SDカードなど)をすべて外したか
☑ BIOS設定が初期化されているか
☑ セーフモードで起動できるか
☑ 起動音・ファンの動作音があるか(完全無音ならハード障害の可能性)

🔹 3. ブルースクリーンが出る(BSOD)

☑ 表示されたエラーコードを記録したか
☑ 直前にドライバやアプリのインストールがあったか
☑ メモリ診断ツールでエラーの有無を確認したか
☑ デバイスドライバをすべて最新に更新したか
☑ Windows Updateに失敗していないか
☑ セーフモードで正常に動作するか

🔹 4. インターネットに接続できない

☑ Wi-Fiルーターの電源を入れ直したか
☑ 他の端末(スマホなど)でネットが使えるか
☑ イーサネット or Wi-Fiの接続が有効になっているか
☑ IPアドレスとDNSを自動取得に設定しているか
☑ 「ネットワーク診断ツール」で問題を検出できたか
☑ LANドライバを更新または再インストールしたか

🔹 5. 本体が熱い/ファンがうるさい

☑ 通気口がホコリで塞がれていないか
☑ 背面や底面に十分な放熱スペースがあるか
☑ 高負荷アプリが裏で起動していないか
☑ エアダスターで掃除を行ったか
☑ BIOSのファン制御設定に異常がないか
☑ サーマルグリスの塗り直しを考えるべきタイミングか

🔹 6. アプリやソフトが開かない/クラッシュする

☑ アプリのバージョンが最新か
☑ OSがアプリの動作対象バージョンに対応しているか
☑ 他のアプリと競合していないか(セキュリティソフトなど)
☑ アンインストール後に再インストールを試したか
☑ アプリのログファイルを確認して原因を調べたか

🔹 7. キーボードやマウスが反応しない

☑ USBポートの接続状態を確認したか
☑ 電池式なら電池残量を確認したか
☑ ドライバが正しく認識されているか(デバイスマネージャー)
☑ 他のポートや別のPCで動作確認したか
☑ 無線接続の場合、ペアリング設定を確認したか

まとめ:トラブルに備えて定期的なメンテナンスを

パソコンのトラブルは、突然やってきます。しかし、日頃からのメンテナンスとトラブル時の正しい対応を知っておくことで、大切なデータや作業時間を守ることができます。

以下のチェックポイントを意識しておきましょう:

  • 定期的なバックアップ

  • アップデートの確認

  • 不要なアプリやファイルの整理

  • ウイルス対策ソフトの導入

  • 異常を感じたら早めに対処

これらを実践することで、より快適で安全なパソコンライフを送ることができます。

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