2025年、GTX 1660 SUPERはまだ戦えるのか? 現役ゲーマーが徹底解説!
皆さん、こんにちは!ゲーミングPCの心臓部とも言えるグラフィックボード。新しいモデルが次々と登場する中で、「GTX 1660 SUPER」という少し前の世代のGPUが、2025年の今、果たしてまだ戦力になるのか?と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなGTX 1660 SUPERの2025年における立ち位置を、その性能から最新GPUとの比較、できること・できないこと、そしてもし今からPCを組むなら相性の良いパーツまで、徹底的に掘り下げて解説していきます! 実際に使用しているユーザーの声も交えながら、その真価に迫りましょう。
GTX 1660 SUPER、その登場とスペックのおさらい
GTX 1660 SUPERは、NVIDIAが2019年10月にリリースした、GeForce GTX 16シリーズの中核を担うモデルです。GeForce RTXシリーズのようなリアルタイムレイトレーシング(RT)やDLSS(Deep Learning Super Sampling)といった最新技術には対応していませんが、コストパフォーマンスに優れたゲーミングGPUとして、登場以来高い人気を誇ってきました。
主要スペックは以下の通りです。
- CUDAコア数: 1408基
- ベースクロック: 1530 MHz
- ブーストクロック: 1785 MHz
- メモリ: 6GB GDDR6
- メモリインターフェース: 192-bit
- TDP: 125W
ミドルレンジモデルとして、フルHD環境でのゲーミングに特化しており、登場当時は多くのゲームを快適にプレイできる性能を持っていました。
2025年におけるGTX 1660 SUPERの性能は?
さて、本題の2025年における性能についてです。結論から言うと、設定次第ではまだまだ現役として活躍可能です。
多くのeSportsタイトルや比較的グラフィック負荷の低いゲームであれば、フルHD(1920×1080)環境で高フレームレートを維持してプレイすることが十分可能です。例えば、『Apex Legends』や『VALORANT』、『フォートナイト』といった人気タイトルであれば、グラフィック設定を中~高に調整することで、安定したフレームレートで快適に遊べるでしょう。
しかし、2025年現在リリースされている最新のAAAタイトル、特に『サイバーパンク2077』や『アサシン クリード シャドウズ』のような高グラフィックを要求するゲームとなると、フルHDでもグラフィック設定を「低」にしても快適なフレームレートを維持するのは難しくなってきます。WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)といった高解像度でのゲーミングは、GTX 1660 SUPERではほぼ不可能です。
最新GPUとの比較:埋めがたい性能差と価格の壁
現在のハイエンドGPU、例えばNVIDIAのGeForce RTX 40シリーズやAMDのRadeon RX 7000シリーズとGTX 1660 SUPERを比較すると、その性能差は歴然です。
RTX 4070 SUPERやRX 7800 XTといったミドル~ハイエンドクラスのGPUと比較しても、GTX 1660 SUPERはベンチマークスコアで大きく劣ります。特に、RTXシリーズが持つDLSSや、最新ゲームが積極的に採用しているレイトレーシング技術への非対応は、今後のゲーム体験において大きな差となって現れるでしょう。DLSSは、低解像度でレンダリングした画像をAIで高解像度化することで、画質を保ちつつフレームレートを向上させる技術であり、RTXシリーズの大きな強みです。GTX 1660 SUPERにはこの恩恵がありません。
ただし、これらの最新GPUは非常に高価であり、GTX 1660 SUPERが中古市場で手頃な価格で入手できる点を考慮すると、予算が限られているユーザーにとっては依然として魅力的な選択肢となり得ます。
GTX 1660 SUPERで「できること」「できないこと」
ここで、GTX 1660 SUPERで具体的に何ができて、何ができないのかを明確にしておきましょう。
できること:
- フルHD解像度でのeSportsタイトル・オンラインゲーム: 『Apex Legends』、『VALORANT』、『フォートナイト』、『原神』、『リーグ・オブ・レジェンド』など、人気のオンラインゲームの多くをフルHD・高設定で快適にプレイできます。
- 比較的古いAAAタイトルのプレイ: 数年前のAAAタイトルであれば、フルHD・中~高設定で十分楽しめます。
- 動画視聴・一般的なPC作業: 4K動画の再生や、オフィス作業、Webブラウジングなど、日常的なPC利用には全く問題ありません。
- 動画編集(ライトなもの): 軽めの動画編集であればこなせますが、4K動画の編集やエフェクトを多用するような作業には力不足です。
- ゲーム配信(画質設定を抑えれば): ゲーム中のフレームレートをある程度犠牲にすれば、OBSなどの配信ソフトを使用してゲーム配信を行うことも可能です。
できないこと:
- 最新AAAタイトルをフルHD・高設定以上で快適にプレイすること: 『サイバーパンク2077』、『Starfield』、『アサシン クリード シャドウズ』など、最新の超大作ゲームを快適なフレームレートで楽しむのは非常に困難です。
- WQHD/4K解像度でのゲーミング: ほぼ不可能です。これらの解像度でゲームをプレイしたい場合は、より高性能なGPUが必須です。
- リアルタイムレイトレーシング(RT)を活用したゲーム体験: RTXシリーズのようなRTコアを搭載していないため、レイトレーシングによるリアルな光源表現や影の表現を楽しむことはできません。
- DLSSなどのアップスケーリング技術の恩恵を受けること: NVIDAI DLSSに対応していないため、画質とフレームレートの両立が難しい場面が増えます。FSR(FidelityFX Super Resolution)には対応していますが、DLSSほどの効果は期待できません。
- プロフェッショナルなクリエイティブ作業: 高度な3Dモデリング、CAD、大規模な動画編集、AI学習などには適していません。
今からGTX 1660 SUPERでPCを組み立てる場合の相性の良いパーツ
もしあなたが「とにかく安くゲーミングPCを組みたい」「プレイするゲームは限定的」と考えてGTX 1660 SUPERを検討しているのであれば、相性の良いパーツ選びも重要です。
- CPU: GTX 1660 SUPERの性能を最大限に引き出すためには、CPUもバランスの取れたものを選ぶ必要があります。Intel Core i5-12400F/13400F、またはAMD Ryzen 5 5600/7600Xあたりが非常に相性が良いでしょう。これらのCPUであれば、ボトルネックになることもなく、GTX 1660 SUPERの性能を十分に引き出せます。最新のIntel Core i5-14400FやRyzen 5 7600なども良い選択肢です。
- マザーボード: CPUに合わせてB660/B760チップセット(Intel用)またはB550/B650チップセット(AMD用)のマザーボードを選びましょう。必要十分な機能と安定性を提供してくれます。
- メモリ: ゲーミング用途であれば、DDR4-3200MHzで16GB(8GBx2)が標準的かつ必要十分です。DDR5環境を組む場合は、DDR5-6000MHz以上で16GB(8GBx2)が良いでしょう。
- ストレージ: NVMe M.2 SSDは必須です。OSやよくプレイするゲームをインストールするために、500GB~1TB程度の容量があれば快適です。
- 電源ユニット: GTX 1660 SUPERのTDPは125Wと低めなので、550W~650W程度の80 PLUS BRONZE認証以上の電源ユニットであれば十分安定動作します。将来的なアップグレードも考慮するなら、少し余裕を持った容量を選ぶのも手です。
- PCケース: エアフローの良いミドルタワーケースであれば問題ありません。
これらのパーツと組み合わせることで、フルHDゲーミングに特化した、コストパフォーマンスの高いPCを構築することができます。
将来性と今後の展望:どこまで戦えるのか?
2025年現在、GTX 1660 SUPERはまだ現役として活躍できるものの、その寿命は刻一刻と迫っています。
新しいゲームタイトルは、RTXシリーズが持つレイトレーシングやDLSSといった技術を前提として開発されることが増えてきています。これにより、GTX 1660 SUPERでは「画質を大きく落とさなければプレイできない」あるいは「そもそも動かない」といった状況が増えてくるでしょう。
特に、Unreal Engine 5などの次世代ゲームエンジンを採用したタイトルが増加することで、GTX 1660 SUPERでは快適なゲーム体験を得ることが難しくなる可能性が高いです。2026年、2027年と時間が経つにつれて、その立ち位置はより厳しくなると予想されます。
GTX 1660 SUPERは、いわば「夕暮れ時」のグラフィックボードと言えるでしょう。今後は、よりグラフィック負荷の低いインディーゲームや、数年前のタイトルを楽しむためのGPUとして、あるいはサブPCやリビングPCのGPUとして活躍の場を移していくことになるかもしれません。
実際にGTX 1660 SUPERを使用しているゲーマーの声
ここで、実際にGTX 1660 SUPERを現在も使用しているゲーマーの声を聞いてみましょう。
- Aさん(20代男性、主にAPEX Legends、VALORANTをプレイ): 「GTX 1660 SUPER、まだまだ現役で頑張ってくれてますよ! APEXもVALORANTもフルHDで高設定で安定して144fps以上出てくれるんで、競技性のあるゲームをやる分には全然不満ないです。たまに重いAAAタイトルもやるんですけど、それは設定落として割り切ってますね。コスパは最高だと思います。」
- Bさん(30代女性、主に原神、Minecraft、シミュレーションゲームをプレイ): 「私の場合、そこまでグラフィックにこだわるゲームはしないので、GTX 1660 SUPERで十分満足しています。『原神』も綺麗に動きますし、『Cities: Skylines』とかも問題なく遊べます。最近のめちゃくちゃ重いゲームは最初から諦めてるので、困ることはほとんどないですね。電気代もそこまで高くないのが良いです。」
- Cさん(40代男性、主に古いRPG、インディーゲーム、動画鑑賞): 「GTX 1660 SUPERは中古で安く手に入れたんですが、思った以上に快適です。昔のRPGやインディーゲームをやるのがメインなので、オーバースペック気味なくらい。4K動画もヌルヌル動くし、普段使いのPCとしては完璧ですね。最新のゲームに興味がないなら、これで十分すぎるくらいです。」
これらの声からもわかるように、GTX 1660 SUPERは、ユーザーのプレイスタイルや求めるゲーム体験によって、その評価が大きく分かれるGPUです。特定のゲームタイトルや用途に特化すれば、まだまだその価値を発揮できることが伺えます。
まとめ:GTX 1660 SUPERは「賢い選択肢」となり得るか?
2025年において、GTX 1660 SUPERは「万能な最新ゲーミングGPU」とは言えません。しかし、**「特定のニーズを満たすための賢い選択肢」**としては、まだまだ検討の余地があります。
- 予算を最大限に抑えたい: 中古市場で安価に入手できるため、初期投資を抑えたい方には魅力的です。
- フルHDでのeSportsタイトル・オンラインゲームがメイン: これらのゲームを快適にプレイするには十分な性能を持っています。
- 高グラフィックな最新AAAタイトルにこだわらない: 最新の超大作を最高の画質で楽しむことを諦められるのであれば、問題ありません。
- サブPCやリビングPCのGPUとして: 普段使いや軽いゲーム、動画鑑賞などには最適なGPUです。
もしあなたが上記のいずれかに当てはまるのであれば、GTX 1660 SUPERは2025年においても、あなたのPCライフを支える強力なパートナーとなり得るでしょう。
しかし、将来的なことを考えると、これからPCを新調するのであれば、予算が許す限りRTX 30シリーズやRTX 40シリーズのエントリー~ミドルレンジモデル、あるいは同等の性能を持つRadeon RXシリーズを検討することをおすすめします。それらのGPUは、DLSSやFSRといったアップスケーリング技術の恩恵を受けられるため、より長く快適なゲーミング体験を維持できる可能性が高いからです。
GTX 1660 SUPERは、その価格と性能のバランスが非常に優れていた名作GPUです。2025年においても、その残された輝きを最大限に活かし、快適なゲーミングライフを送ることは十分に可能です。あなたのゲーム環境と予算に合わせて、最適な選択をしてくださいね!